シェアの精神

ポートランド界隈の道を歩いていると、冷蔵庫に遭遇することがあります。
不法投棄の冷蔵庫ではありません?

道端に突然現れる冷蔵庫!


「Free Fridge」といって、コミュニティがボランティアで
管理・運営している冷蔵庫なのです。
こちらのコミュニティーの庫内にはミルクや果物、野菜、
調理された食事など様々な食材が入っていました。↓

雨風を避けるための木枠には、ポートランドらしく、メッセージのこもった
アートも施されていましたよ? ↓

ハンドサニタイザーも備わっていますね〜

下の写真は別のコミュニティのもの。↓
ミニ冷蔵庫にはヨーグルトやミルク、サワークリームなど。(左上)
冷蔵庫の上にもフレッシュな野菜や果物が。(右上)

こちらのコミュニティは冷蔵庫の設置と共に、パントリー(食料庫)も
併設していて、缶・瓶の食材、パスタなどの乾物、お米やクッキー、
トイレットペーパーやオムツ、生理用品などもありました。

もう一つのコミュニティでは素敵な光景を見かけましたよ。
颯爽と自転車に乗った青年がパントリーの前で止まり、
バックパックの中からキャンディーの袋を取り出していました。
そして更にパンも出てきて、、、
キレイにパンが寄付されていました。

寄付されたパン、美味しそうなオーガニックのパンでした!

あれ?キャンディーはどこ行った?と思ったら、、
ありました!ドアの前に!??
ハロウィン当日だったこの日。素敵なギフトですね! ↓

お一つどうぞ!ハッピーハロウィン!

このFree fridge & pantry、いつ誰が使ってもOK、
勿論、料金も必要ありません。
そしていつ誰が寄付してもOK(ルールを守った上で)

衛生的にどうなんだろう?知らない人が作った食事はなんかなぁ、、
荒らされたりしないの?何かあったら責任は誰がとるの?etc…
懸念事項は挙げればキリがありませんが、それを跳ね除け、
やって退けるところがポートランドらしさだな、と思います。

運営にあたって、周辺の掃除や冷蔵庫内の衛生、食事の管理など
大変なことも沢山あるけれど、自分達のコミュニティを
シェアの精神でより良くしていきたいという想いが溢れていました。
今回、私が見た限りでは、庫内はキレイで、腐ったものなどは一切なく
食事には全て作った日付・どんな食事なのかラベリングしてありました。

食べ物をタダでもらう。みっともないとか、貧しいとか、可哀想とか
そういう概念がここにはありません。
必要であったらどうぞ!充分な時、出来る時にはシェアしてね!
そういう感覚。

難しそうに思える事でも、これはいいぞ!やってみよう!と
思えたなら挑戦してみる。
そして、トライアル&エラーを繰り返しながら、強く、そして
安心・安全なコミュニティが築かれていく。
シェアの精神も強いポートランドから、まだまだ学ぶことが沢山です!


report: mamipaulson from portland