Bottle Bill

Bottle Bill(ボトルビル)は1971年に当時のオレゴン州知事である
トム・マッコール氏が立案、制定。
ガラス瓶のリサイクルと換金を全米で初めて義務付けた法律です。
他にも導入している州もありますが、オレゴンでは約50年前に既に
こういった環境保護を目的とした仕組みを作り上げていたのですね。

現在ではガラス瓶だけでなく、缶やペットボトルにも適応されています。
仕組みは至ってシンプル。
例えば、定価1ドルの商品は店頭で1ドル10セントで販売されています。
そしてリサイクルすると10セント返金。(デポジット制度)
リサイクルセンターに持参したり、スーパー等に設置されている
リサイクルマシンに投入し換金。オレゴン州は1本につき10セントの返金です。

ME(メイン州)、IA(アイオワ州)、HI(ハワイ州)は5セントの返金。
MI(ミシガン州)、OR(オレゴン州)は10セントの返金。
CA(カリフォルニア州)はCRV(California Redemption Value)という
各州それぞれのシステム、返金額で行われています。
ボトルのラベルにこんな風に表記されています。↓

先日、Costcoのリサイクルマシンを使った時の動画がこちら↓

このように、マシンがバーコードを読み込み、回収。
レシートを発行し、レジへ持参し換金。又は買い物の合計から引いてくれます。

この日は56本、$5.60。大きな額ではないけれど、塵も積もれば~!

こういった回収マシンもあったり、指定の袋に入れてまとめて
ドロップオフするとアカウントに入金されたり等々、
回収・換金方法は幾つかあります。

ちなみに夫は子供の頃、せっせと道路や公園のゴミを拾い集めていたのだとか。
週末にリサイクルセンターに連れて行ってもらい、換金し、
自分のおこづかいにプラスしていたようです。笑

販売時に少額のデポジット料金を取り、リサイクル時に返すことで
リサイクル率をあげていこうというオレゴンでは50年続いているこの仕組み、
2017年4月には5セント換金だった一部商品も全て10セント換金になったり、
換金額をOregon college Saving Planという大学のための預金に回すことが
できたり前向きな変化も遂げています。
サスティナビリティ(持続可能)のお手本にしたいところでもあり、
オレゴンのBottle Billがまた新たな変化をしていくことも楽しみです。


report mami paulson from portland